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2011-04-02 18:05 | カテゴリ:このせつSS
ちょっとシリアス風味です!
修学旅行前ですよぉー
苦手って方は読まないのをお勧めします。


ちょっと長い・・・・
いろいろ頑張ってみた。

でわでわ、このせつWORLDへGO!!!






私の大好きだった太陽が顔を出さなくなった。
いつもきらきらと輝いて綺麗だったのに。
もう、ずっと見ていない。

「あ、桜咲さん!今日一緒に日直だねぇ。よろしく!」
「神楽坂さん、おはようございます。日誌の方はすでに私が取りに行ってきたので」
「え?あっ!そっか、日誌のこと忘れてたわ!ありがと、それじゃ私教材取って来るよ」
「よろしくお願いします」
神楽坂明日菜さん・・・・・彼女と同室でそして親友の少女。
この人はいつも見ているのだろうか、彼女の笑顔を。

そっと後ろを振り返る。
私の左斜め後ろに座っている少女は、学園長のお孫さんで私がこの世で命を懸けて護ると誓ったお方、木乃香お嬢様。
朝のHRが終わり、一時間目が始まるまでの短い休憩時間。
彼女は同じ図書館探検部の三人と神楽坂さんとでいつも楽しげに話している。
今は神楽坂さんが席を外しているため四人で話をしているようだ。
『そんなに気になるならお前も混ざればいいだろ』
いきなり頭の中に龍宮の声が響いた。窓際の方に視線を向けると自分の席に座って目を閉じている龍宮が見えた。
念話・・・か。
『お前には関係ない』
『うらやましそうな顔をしていたぞ』
『・・・悪趣味だな』
『ストーカーしているお前に言われたくないな』
「っな!」
ガタンッ!!
「桜咲さん?どうしたの、もう授業はじまるよ??」
「あ・・・すみません釘宮さん。気分がすぐれないので保健室に行ってきます」
「え!大丈夫??」
「桜咲さん気分悪いん?ウチ保健室付き合うで、保健委員やし」
「いえ、大丈夫です。失礼します」
和泉さんと釘宮さんに断りを入れて席を立った。
クラスメイトの視線を無視して教室を出ようとドアに手を伸ばした。その瞬間に勢いよくドアが開き、飛び込んできた人物にぶつかりそうになった。
「ただいまぁーって、桜咲さん!?なに?どうしたの??」
神楽坂さんが教材を抱えて帰ってきたところだった。
「すみません、ちょっと保健室に」
「え?保健室って体調悪いの?なんなら付き合おうか?」
心配そうに顔を覗き込んでくる神楽坂さん断りを入れて教室を後にする。
くそっ・・・龍宮め・・・ストーカー呼ばわりはいくらなんでも無いだろ。
私はお嬢様を陰ながら護ると誓ったんだ。それをストーカーなんかと一緒にしないで欲しい。
・・・わかっている、本来なら私のような身分の者がお嬢様の傍にいられるわけがない。
お嬢様と親しくなるためにこの学園へ来たわけではない。
こうして護衛として傍にいられるだけで私は満足なんだ。
これ以上何かを望むなんて許されない。
保健の先生は何も聞かずベットを空けてくれた。

一人ベットで横になっていると誰かが近づいてきた。
先生だろうか?そういえば先ほど誰か入ってきていた。ほかの利用者かもしれない。
「大丈夫?」
え?この声は・・・
「それじゃ近衛さん、あとよろしくね」
「はい」
え?ちょっと先生!?どこに?
先生が保健室出ていくとお嬢様と私だけになった。
他には誰の気配もしない。
ベットの横に座ったままお嬢様は動こうとしない。
私は寝たふりを続けるしかない。
五分・・・十分・・・いや、本当はまだ一分もたっていないのかもしれない。
時間の感覚がまったくわからない。
時計の針がゆっくりと時を刻む音だけが響いている。
「せっちゃん」
そっと囁くように名前を呼ばれた。
お嬢様だけが呼ぶ、私の特別な名前。
思わず振り向きそうになり、必死に耐えた。
いま振り向いてはいけない。きっとお嬢さまは泣いている。
私の名前を呼ぶ声がかすかに震えていた。
あぁ・・・そうか。私が泣かせてしまっているんだ。
お嬢様が笑わなくなってしまったのも、今泣いているのもすべて私の所為。
どうしてだろう。泣き顔がみたいわけじゃないじゃないのに、いつも泣かせてしまう。
本当は笑ってほしいのに、あの春の日差しのように柔らかく微笑むあなたの笑顔がみたい。
「せっちゃん・・・ウチ、せっちゃんとまた一緒に話したい。昔みたいに・・・もう、無理なんかな・・・せっちゃん・・・」
「笑ってください」
「へっ?せっちゃ「このちゃん、笑って」・・・え?」
そっと腕の力を緩めるとお嬢様と目があった。
「ごめんな?私、このちゃんを泣かせてばっかやな」
「そんなことない!」
「私な、このちゃんの笑顔が好きなんよ。せやから笑ってくれん?勝手ばっか言ってごめん。でも、笑って欲しいんよ。お願いやから笑って」
お嬢様が泣きそうな顔で見つめてくる。どうしたら笑ってくれるんだろう。
想えば昔っから私はお嬢様に笑わせてもらうことはあっても、私から笑わせることはほとんどなかった。
でも、私が笑うとお嬢様も嬉しそうに笑ってくれた。
そうか、笑えばいいんだ。
「このちゃん、大好きやで」
今の私にできる精一杯の笑顔。その笑顔に応えてくれる。
「ウチも、ウチも大好きや!」
そういって微笑んだ彼女は昔と同じ、春の日差しのように柔らかい笑顔を私に向けてくれた。





「もう、心配したんだからね?」
「すまんすまん。ついつい本気で寝てしもて。でも、おかげでいい夢見れたんよ」
「何本気で寝てんのよ、二時間も授業サボっといて幸せな夢見るなんて羨ましい」
「でもアスナかて授業中居眠りして夢みとるやろ?」
「わ、私は別に!それより幸せな夢ってなんなのよ!?教えなさい!」
「それはひみつや!アスナには教えんもーん」
「なにー!」
教室の後ろで楽しそうにはしゃいでいるお嬢様と神楽坂さん。
彼女はさっきの出来事を夢だと思っている。
私がそう暗示をかけたから。
本当は忘れてもらう方がいいのだろう。でも、覚えていて欲しい。
私があなたの事を好きだということを。
わがままかもしれない。
今もこうして傍にいることは出来ないけれど、ずっと隣に並ぶことはこの先ないだろう。
だから、片隅でもいいからあなたの心の中に居させてください。
ずっとあなたのことを想っています。
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