-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011-04-09 15:31 | カテゴリ:毎土このせつ企画
毎土企画だぁー!!!


ちゅーこって、久々に参加させていただきます!!

お題は「日々・店・かすり傷」です。たぶん

もう、これのつもりで書いたから!!!
どれかは合ってるはずだよ!!!←


でわ、続きからどうぞ!!






相変わらずウチに心配ばかり掛けさすんやから。
彼女がそうつぶやいたのが聞こえた。
そっと顔をあげて様子を窺うと少し嬉しそうに微笑んでいるのが見えた。
どうして笑っているのだろう?怒っていると思っていた。
いや、呆れているんじゃないかとも・・・・だけど、彼女は嬉しそうに笑っていたんだ。


「なぁ、せっちゃん」
「はい、なんですか?」
並んで洗い物をしていると突然お嬢様が真剣なお顔で話しかけてきた。
そんなに難しそうな顔をしてどうしたんだろう?・・・・はっ!まさか私が洗ったお皿がまだ汚れていたとか!?
「すっすみません!お嬢様!すぐに洗い直しますから!!」
布巾でお皿を拭いていたお嬢さまからお皿を奪おうとするがなぜか交わされてしまう。
い、いつの間にこんな動きをされるようになったんですか!?
「もう、危ないやん。別に洗い直す必要なんかないで?それよりせっちゃん」
「え?でも汚れて・・・」
「汚れてへんって。なぁ、明日お休みやしどっかいかん?」
お皿を手早く拭いてほかの分と一緒に棚へしまいながらお嬢様がそう提案してきた。
「明日ですか?そうですね、ちょうど桜も見頃ですし・・・お花見にでも行きましょうか」
「うん!」
あ、目の前にも桜の花が咲いている。


お店でお団子とお茶を買ってお嬢様と二人でのんびりと土手沿いを歩く。
桜の花びらが舞い散る中ゆっくりと時が流れていくのを感じる。
あぁ・・・・幸せだなぁ。
最近は厳しい修行の日々でこうしてお嬢様とのんびり過ごす時間が少なかったせいか、余計に今がすごく幸せだと思ってしまう。
すぐに手を伸ばせば届くところにある幸せ。
この幸せを手に入れるのに、随分と私は遠回りをしてきてしまったな。
「せっちゃん」
こちらを振り返って微笑んでくれる人がいる。
名前を呼んでくれる人がいる。
この時間がずっと続けばいいなぁ。

「あぁー!!僕の風船!!」
少し先の木の下で男の子が木を見上げて途方に暮れていた。
「僕、風船がどうかしたん?」
「木に引っ掛かっちゃって・・・うっ・・・・」
「あやぁー。結構高いとこに引っ掛かってるな・・・」
「私が取りましょうか?」
「え?せっちゃん届くん?」
「はい」
「おねぇちゃん取れるの!?」
男の子が期待にと不安に満ちた瞳で見上げてくる。
少し赤くなった眼。
「大丈夫だよ。すぐにとって来るからね」
男の子の頭を撫でてから木を見上げる。
思っていたより足場がなく、風船は結構高いところに引っ掛かっている。
「せっちゃん大丈夫?」
心配そうな二つの視線を背中に受けながら木を登る
風船のところまではなんとかたどり着けた。
だが、ひもが枝に複雑に絡まってしまっている。片手ではうまく外せない。
仕方ない。片手でつかんでいた枝を離して両手で風船を外す。
「せっちゃん!!!!」
お嬢様の悲鳴が聞こえた時にはすでに地面に落ちていた。
「せっちゃん!大丈夫!?」
「あ、はい。一応受け身もとったのでかすり傷程度です。それに風船もちゃんと取れましたよ」
「もう!せっちゃんのあほぉ!」
「お嬢様・・・・すみません。心配をおかけして」
背を向けてしまわれたお嬢様に必死で謝っていると、先ほどの男の子が泣きながら近づいてきた。
「おねぇちゃん・・・・ごめんね。痛かったよね?」
「大丈夫、毎日授業してるからこのくらい平気だよ。だから君も泣かなくていいよ」
「・・・・うん!ありがとう、おねぇちゃん!!」


男の子と別れた後、とりあえずかすり傷とはいえほっとくと化膿してしまう。
水道は近くにあればいいんだが・・・・
「せっちゃんこっち」
お嬢様に手を引かれて木陰に移ると、ポケットからは折りたためる杖を取り出された。
「まったく、無茶ばっかりするんやから」
「う、すみません」
「せっちゃんは相変わらずウチに心配ばかり掛けさすんやから」
スポンサーサイト
秘密

トラックバックURL
→http://81315.blog112.fc2.com/tb.php/300-16f02d38
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。