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2014-04-22 18:49 | カテゴリ:なのは
うぬぅあぁぁぁ。


なんかちょっと体調がすぐれませぬ。

久々の更新ですね。


私はまたメニエルっぽい眩暈に唸っております。

が、まぁそれとなく元気に生きております。


最近は支部で艦これシリーズばかり上げているのでご無沙汰しておりました。

ごめんなさい。


今日はなのはシリーズですよ。

といっても、漠然とした感じですが、私の中にあるもやんっとしたものを形にしました。

まぁ、ちょっちシリアスとかな感じもしますが、もやんとした感じの話です。


そんなのでもいいよって人は読んでください。

もやんっとしすぎて、説明が出来ないのが心苦しいです。

まぁ、漠然としたものですから。


でわでわ、なのはシリーズをお楽しみくださいな。



「ねぇ、フェイトママ、はやてさん。二人はもし自分の命が尽きてしまった時は最後に何がみたい?」

突然の愛娘からの問いに戸惑ってしまって、つい向かいに座る親友の顔を見つめてしまった。

同じように驚いた様子の親友はそのまま視線を少し落とした。

視線の先には今の今までヴィヴィオが読んでいた本に向けられている。

「んー。いきなりの質問やけど、その本ってどんな話なん?」

質問に質問で返した親友は少し面白そうにヴィヴィオを見つめている。

今の今まで大人しく夢中になって読んでいたはずの本はゆっくりと閉じられて今は膝の上に置かれている。

今日は久しぶりになのはとはやてと休みが合って、せっかくだからヴィヴィオも共に近くの公園へと来ていた。

天気も良くて絶好のピクニック日和で、午前中はしっかりと遊んだ。

遊ぶと言っても、ヴィヴィオの練習も兼ねていた所為か、日頃からデスクワークばかりで身体が訛ってしまっているはやての所為なのか。

全力とまではいかないが、いや、ヴィヴィオはかなり全力ではあったのだけど。

模擬戦をして過ごした。

今はなのはとはやての特製弁当を食べ終わり、のんびりとお茶を飲んでいたのだが。

因みになのはは管理局の方からの通信が入り少し離れた所で連絡を取っている。

緊急ではなさそうなのでそのうち戻ってくるだろう。

「えっと、コロナに勧められた本なんですけど、悲恋の男女の話なんです」



ヴィヴィオが説明してくれたストーリーは、戦争の続く国の二人の騎士の話だった。

昔滅ぼされた国の人の魂を蘇らせ、復讐を果たそうとする生き残った人々の子孫。

そして、その国を侵攻し滅ぼした国の騎士である二人の男女。

悲しい戦いの続く中、二人は惹かれあい、恋に落ちる。

そんな中、男は戦いの途中で命を落とす。

絶望の中残された女は初めのうちは敵を恨み、復讐を誓い戦いの中に身を投じるのだが、いつしか気が付く。

復讐は何も生まない。

その結果が今のこの長く続く戦争なのだと。

その後の彼女は戦争を終わらせようと敵国との和解を自国の王に頼み込む。

けれど彼女の願いは王には聞きいれられることは叶わず戦争は続く。

それならばと、敵国側に和解を願いに敵陣へと一人馬を走らせる。

けれどその途中で彼女は出会ってしまう。

亡くしたはずの最愛の相手と。

男は敵国の騎士として、蘇らされ操られていた。

男には生前の記憶は残っておらず、あるのは復讐の心のみだった。

彼女はそのまま男に殺されてしまう。

愛する男の手によって。最後に見たのは最愛の人の涙だった。



「って話です。男の人は記憶も何もなかったのに、最後に涙を流しながら最愛の女の人を殺して。女の人は、涙を流しながら最愛の人に殺されるっていう……」

ゆっくりと話し終わったヴィヴィオは俯いて今にも泣きだしてしまいそうだった。

そっと抱きしめると、小さな肩は震えていた。

「んー。復讐は何も生まない……か」

話しを聞き終わったはやては優しくヴィヴィオの頭を撫でた後、ゆっくりとその本を手に取った。

「せやね。私はもし、自分の命が尽きる時は……やっぱり好きな人の顔を見て逝きたいかなぁ。人間誰だって最後の時は来るし、仕事柄いつ、なにがあってもおかしくないからそれも難しいかもしれへんけどな」

確かに私もはやても、もちろんなのはだってそうだ。

管理局の仕事は危険を伴う事の方が多い。

だからこそ、自分の命が失われるような事にならないように、自分の身を護れるように訓練を重ねるのだけれど。

「そうだね……私もヴィヴィオやなのは。大切な人たちの顔を見たいかな」

あの日、見送る側ではあったけれど。

次元の向こうへと旅立ってしまった最愛の人たちを思い出した。

母さんは……最後まで私の事を見ていてはくれなかったけれど、でも、あの時確かに私をみていたような気がするんだ。

はやても、リインフォース。闇の魔道所と呼ばれたあの人を見送っている。

送ったのは私となのはだったけれど。

例えどんな場合だろうと、この物語のように愛する人に殺されてしまうことになったとしても。

最後にみたモノが大切なその人の顔ならば、いいのではないだろうか。

「そっか……」

腕の中で小さくヴィヴィオが頷いたのが分った。

「それでな?ヴィヴィオはこの本、最後まで読んだか?」

唐突にはやてが変な事を言い出した。

ヴィヴィオは最後まで読んだからその話をしはじめたのではないのか?

するとヴィヴィオが首を横に振った。

「あと少しだったんですけど、女の人が殺されてしまったところで読むのを止めちゃいました。悲しくなっちゃって」

ぼんやりと本を見つめるヴィヴィオにはやてが笑って本を差し出した。

「そっか。ほんなら、気持ちが落ち着いたら最後まで読んでみ?そんで、もう一度感想を聞かせて欲しいなぁ」

「えっと……」

「実はな、その本私も前に読んだ事あるんよ。だから、ヴィヴィオにも最後まで読んで欲しい」

きょとんっとはやてを見つめた後、おずおずと本に手を伸ばしたので、そっとヴィヴィオから身体を離した。

「はやてさん、読んだことあるんですか?」

「うん。以前にな。ちょっとヴィヴィオやコロナにはまだ早いとも思うけど……ちゃんと読んでみて欲しいな。コロナも全部読み終わってから貸してくれたんやろ?なら、大丈夫」

そう言ってはやてが笑った。

「なぁに?何のお話ししてるの?」

「あ、なのは。おかえり。もういいの?」

丁度そこに連絡を終えたなのはが戻ってきた。

なんとなくそこでこの話は終って、午後も模擬戦をすることになった。

少し落ち込んでいたヴィヴィオも元気を取り戻して、はやてと別れ際に約束していた。

「最後まで読んだら報告に行きますね」

「ん。待っとるよ」

愛娘がまた少し、一歩大人へと成長した気がした。
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