-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2014-05-15 10:00 | カテゴリ:このせつSS
このせつはどうも!

久しぶりにこのせつというか、なんというか。

せっちゃんが魔法世界で名操縦士として名を馳せるようになったのにはこんな事があったからではないのか!?

とかって思ったので書いてみました。

いや、だってね?

飛行機って鳥のように飛びたいって野望から生まれたしね。

うん。

せっちゃんが自分を好きになってくれればなぁっと思って書きました。

烏族としてのハーフだからって引け目を感じることは無いのだよ!

そんな風に思ったのです。

なんでもないですw

でわでわ、このせつWORLDへGO!

「くっ……」

速い。

「四天結界独鈷錬殻!」

キィィンッ

目の前に鋭い氷の破片がいくつも降り注ぐ。

何とか結界は間に合ったが、ミシミシと嫌な音が耳に届く。

このままではまずい。

「ふふっ、その程度か?行くぞ!」

降り注ぐ氷の刃の向こうには頭上に大きな氷塊を作り出したエヴァンジェリンさんの姿が見えた。

ほんの一瞬だけ氷の刃が途切れたのを合図に結界を解く。

「桜楼月華」

一気に背中の羽を羽ばたかせて距離を詰める。

「ほう?」

「神鳴流奥義!斬魔剣弐の太刀!」

「ふんっ、やっと出来るようになったか。だが、まだ気の練が甘い」

当たりはしたもののエヴァンジェリンさんの頬をほんの僅かに傷つけた程度のものでしかなかった。

それも一瞬で再生される。

ようやく出来るようになりはしたもののまだまだ使い物にはならないらしい。

「来たれ(アデアント)建御雷」

「リク・ラック ラ・ラック ライラック 闇の精霊29柱!!魔法の射手!!連弾!闇の29矢!!」

闇の弾丸を護符で張った風の結界で防ぎながら背後の死角へ回り込む。

袈裟がけに切り込めば当然のように防がれ豪快な回し蹴りを貰ってしまう。

ゴキッ

「カッハ……」

「……刹那」

見上げればつまらなさそうにこちらをエヴァンジェリンさんが見ていた。

「なぜ力を開放しない?烏族としての魔力を使えばもう少し私に傷を負わせることは可能だろう」

断罪の剣を両手に構えゆっくりと降りてくる。

右腕は動かない。

先ほどの蹴りで骨が砕かれたらしい。

左腕もまだ痺れていて思うように動きはしない。

目の前まで降りてきたエヴァンジェリンさんがゆっくりと断罪の剣を私に突き付ける。

「その程度のダメージも直ぐに力の解放で治るはずだ」

「私は……確かに烏族の血が流れています。この羽は人には有らざる物ですが、私は……」

「それでも人で在りたいのか?」

「っ……それは……」

「お前は、烏族である父と人である母を恨んでいるのか?誰も綺麗なままでは生きられない。お前は人の血に手を染めていないだけで、その手は魔物の怨念で汚れきっているよ」

確かにそうなのかもしれない。

数多くの魔物を倒してきた。

私の手は……汚れている。

「刹那。お前は半妖であることをどう思う?烏族の力を」

「私は……この力があったから……っあ!」

右腕に強烈な痛みが走る。

血の抜けてゆく感覚が襲う。

「……ゴクッ。ふふ。魔力の質は悪くないな」

「……何を」

「少し血を飲んだだけだ。で?その力で木乃香やあの坊や。……明日菜の力になりたいと本気で思っているのか」

真っ直ぐに射抜かれた言葉が胸に深く突き刺さる。

お嬢様を護りたい。

それは幼いころから変わらない。

でも、今は……。

「ネギ先生も、アスナさんも私にとっては大切な人たちです。これからも、あの人たちの力になりたい。この手で、この力で護りたいです」

「ふん。ならば、その力を受け入れろ。お前は人である前に、烏族でもある。烏族としての力を恐れるな。お前の中に眠る本当の力を受け入れてみろ」

「私の……本当の……力……」

「力を解放すれば確かに髪も白くなり、眼の色も変わるだろう。だからといって恐れるな。あのスナイパーもそうだが、普段は変わらんだろう」

龍宮。

魔族の血が流れる人の子。

確かに魔眼を使う時には片目の色が変わるくらいだ。

私が羽を出す時に髪の色が変わることもない。

でも……。

力を完全に解放すればすべてが変わる。

それは……。

「力に飲まれるな。モノにしろ。そうすれば普通にしていれば見た目が変わることもない。刹那、お前は風を操れる。烏族のように、風を感じ操ることによってもっと速くなるだろう。強くなりたいのならば、恐れるな」

「……風を……操る……」

「今日は終わりだ。戻るぞ」

幻想空間から戻ればそこにはいつもの穏やかな別荘の風景があった。

「あっ、せっちゃん。お帰り」

「お嬢様……ただいま戻りました」

隣にはいつの間に来たのだろうか。

本を片手にお嬢様が座っていた。

「んー?大丈夫?顔色が悪いけど」

「……大丈夫ですよ。少し、修行がハードだったので」

「そっか、お疲れ様」

エヴァンジェリンさんは既にどこかへ行ってしまったらしい。

……烏族としての力を……。

私は……。

「せっちゃん、羽出とるよ?」

「へっ?あっちょっと」

「えへへ、もふもふやぁー」

無意識に出してしまったらしい羽にお嬢様が頬ずりをする。

「ちょっ、くすぐった、あはっ、や、やめてくださ……んっ」

「えぇ、たまにしか触れんのに……」

名残惜しそうに手を離してくれたので急いで羽を畳んだ。

「また、触らせてな」

この人が無邪気に笑ってくれるから……私は……。



数年後。

忠実なる従者として木乃香の傍に。

長らく放浪の身だったが、コツコツ貯めたヘソクリで高速巡航宇宙艇を購入。

小ぶりながらも新居とした3LDK+操縦室+格納庫。

宇宙時代初期の名操縦士としても名を馳せる。 2017年結婚。

烏族としての力を受け入れ、完全に自分の物としたあと、風を感じ、自在に操ることに成功した。

風の流れをとらえ、気流に乗り、鳥のように飛ぶ彼女を箒に乗った木乃香が寄り添うように飛ぶ姿をかつてのクラスメイト達はたびたび目撃するようになった。
スポンサーサイト
秘密

トラックバックURL
→http://81315.blog112.fc2.com/tb.php/398-fa05fe72
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。